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Subject : 
「AC Back」と「Wake ON Lan」「kill the power」の違いについて(PDU製品全般)
 
Description : 
現在PE8108Aを購入して、各アウトレットの設定をしています。
「AC back」などの設定がありますが、これはどのような設定の違いがあるのでしょうか?
 
Solution : 
各アウトレットの電源ON/OFFを行う各モードについては、以下のような違いかあります。


■Kill the Power
もっともシンプルな電源On/OFFの設定です。
切り替えを行うと、ブラウザにて設定した時間後に、強制的に電源のON/OFFを行います
電源のON/Offの時に、他のモードとは異なり、切り替え時にPDUから何もデータは送りません。
サーバーやネットワーク機器がフリーズして再起動できないなどの緊急手段としてご利用頂けます。


■Wake ON LAN
PDUの設定から電源のOFF→ONと起動すると、PDUが給電開始と併せてPDUから対象の機器に対してネットワーク(TCP/IP)でマジックパケットを送り、サーバーなどの機器を起動させる機能となります。Wake ON LANの機能については汎用的なネットワーク技術のため、必要に応じて別途ご確認ください。
マジックパケットはPDUの同ネットワークセグメント内に対しての送信のみとなり、起動させたい機器のMACアドレスをブラウザから設定をしてください。

電源ON→OFF時には設定した時間後に、電源OFFを行います。
電源のON/Offの時に、PDUから何もデータは送らないため、サーバーなどのシャットダウンに対しては必要に応じてご準備ください。


■AC Back
サーバーなどのAC Backの機能と、ATEN PDUとそのアプリを組み合わせた安全な電源管理モードとなります。
この機能を使用する場合はアプリの仕組み上、PDUとサーバーを同じネットワークセグメントにて管理して頂く必要があります。

電源のOFF→ONと起動する時は、PDUから何もデータは送らずに、ブラウザにて設定した時間後に、強制的に電源のONを行います。
この時、サーバー側のUEFI/BIOSにて、AC Back機能(電源を検知したら起動するか)をONにすることで、「PDUの電源投入=サーバーの電源ON」という連携ができます。

サーバーのシャットダウン時に別途弊社製アプリ「Pmonitor」と連携する事が出来ます。
対応製品のページの「サポートとダウンロード」からご入手いただけます。(Windows/Linux版のみとなります)

まずはPDUと接続するサーバーにアプリ「Pmonitor」をインストールして準備を行ってください。
次に、PDUの設定でサーバーのMACアドレスを指定してください。

電源のON→OFFと命令すると、命令と同時にPDUからサーバーのMACアドレス宛に特定のパケットを送ります。
このパケットはTCP / UDPの9000番ポートを使用します。(ポート番号は固定となります)
サーバーにインストールされたPmonitorがパケットを確認すると、OSにシャットダウンさせるコマンドを実行します。
そしてPDUの遅延時間後に電源OFFを行います。

サーバーのシャットダウン時間は構成によって異なるため、PDU側の電源OFFの遅延時間設定は十分に余裕をもって設定してください。
適切な余裕を持たない時間に設定をすると、サーバーのシャットダウン中にも関わらず、PDUが電源を遮断するおそれがあります。


■注意
WakeOnLan、AC Backモードは共にUDPパケットの送信となるため、通信エラーなどによるデータ不達時に対してのPDU切り替え停止の機能は搭載されておりません。


(2022年9月1日更新)
 
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