ポート切り替え時に、KVMとPCの間のDisplapPortで通信にてHPD信号をOff/ONさせて、PCがモニターを再検出できるようにするという機能です。 以下、詳細となります。
- 弊社KVM製品は、入力部と出力部の信号をパススルーではなく、各部に切り分けて切り替えます。
# KVMとモニター間の通信 - モニターとKVM両方が電源ONの時にDisplayPortケーブルを接続すると、KVMはモニター間の通信でリンクトレーニングまでを行います - モニターとKVM間の通信は保持されたままとなります。モニター再検出機能を有効にした状態での切り替えてもこの箇所のHPD信号はON/OFFされません。この区間の制御する機能を持つ製品はありません。
# KVMとPC間の通信 - Monitor re-detection(再検出)はKVMの入力ポートとPC間の通信制御の機能となります - この機能を有効にすると、有効にしたポートへ切り替えた時にPCとKVMの各ポート間でのDisplayPortのHPD信号をOff/ONさせます - KVMからのHPD信号を受け取ったPCがモニターから読み取ったKVM内のメモリに保持したEDID・DPCDの読み取り、リンクトレーニングといった再接続を行います
この機能を使用する時、例えばEIZO製モニターなどに搭載されているDP HPD Control機能を有効にしていると、KVMが再接続を仲介しても、モニターが再接続に対応しないなど連動ができないおそれがあるため、再検出機能を使用しても改善されない場合はモニター側のDP HPD Control機能を無効にして改善されるかお試しください。
接続保持機能が搭載されていないモニターを使用し、再検出機能を使用しても改善しない場合はKVMとモニター間のケーブルやコネクタの接続がしっかりできているかご確認ください。コネクター形状がPCやモニターのケースなどに干渉してしっかりケーブルが接続できない、モニターが電源ON時のケーブル挿抜に対応していないためにKVM製品がご利用いただけない事例の報告をいただいております。
macの仕様にて以下の不具合が起きることを確認しております。弊社製品の設定による回避方法はございません。
- ポート選択→非選択と切り替えた時にmacがスリープモードに入ることがある - クラムシェルモードで使用している場合で切り替えてから、再度ポート選択をしてもmacの画面表示ができない。このケースはMBPの画面を開くことで画面表示ができるようになります。
※ CS22DP、CS1942、CS1944、CS1964、そしてKA7169、KA7189対応に対応するKVMには再検出機能は搭載されていません。
(2020年11月19日作成) |