PCの省エネ設定によってUSBデバイスに適切な電源供給がされない、スリーブ解除後にデバイスが認識されない、OSが一定時間後に強制的な省エネ機能を実行して適切なデバイス管理ができないためにデバイス自体を正しく認識できなかったり、安定した動作ができなくなるという報告を頂いております。
そのため、「一定時間、windowsPCの電源は立ち上げているが無操作の状態が続くとUSBで接続した機器が動作しなくなる不具合が発生する」などの場合、以下の方法で省エネ機能を無効にして改善されるかお試しください。
(注意)
USB周辺機器の安定性よりも省エネやバッテリー利用時間を最優先にしたノートPCなどでは仕様によって、ユーザーで設定を変更できない/設定を変更しても強制的に省エネ機能が動作して安定して利用できないケースもごさいますため、ご留意ください。
(備考)
当記事は、Windows標準ドライバで動作するUSB接続対応KVM製品やUSBエクステンダー製品にも適用できる内容です。 弊社製KVMはすべて別途ドライバをインストールすることなく、デバイスを認識してお使いいただけるようになっています。
設定手順
・コントロールパネルの「電源オプション」を開く ・電源モードを「バランス」から「高パフォーマンス」に変更する ※「高パフォーマンス」の項目がない場合、ネットワーク管理者または利用されているPCベンダーへお問い合わせください
使用されているPCによっては以下の設定をしていただく必要なケースがございます。 詳細な設定はない場合、ネットワーク管理者または利用されているPCベンダーへお問い合わせください。
# システムスリープの無効化をする ・コントロールパネルの「電源オプション」を開く ・「高パフォーマンス」を選択し、同項目の「プラン設定の変更」をクリックする ・「ディスプレイの電源を切る」「コンピューターをスリープ状態にする」の2つを「適用しない」を選択する。 ・「設定の保存」をクリックする
・再度「プラン設定の変更」をクリックする ・「詳細な電源設定の変更」をクリックする ・ハードディスクの設定で「次の時間が経過後ハードディスクの電源を切る」を「なし」にする ・USB設定で「USBのセレクティブサスペンド」を「無効」にする ・「プロセッサの電源管理」で「最小のプロセッサの状態」を「100%」に設定にする ・「OK」をクリックして設定を保存する
#スクリーンセーバーを無効にする スクリーンセーバーが起動すると、バックグラウンドでプログラムが実行/停止と通常の動作モードが変わることがあるため無効にします。 ・スタートボタンをクリックする ・設定をクリックする ・「個人用設定」をクリックする ・「ロック画面」をクリックする ・右ペインの「スクリーンセーバー設定」をクリックする 「スクリーンセーバーの設定」のページが表示されたら、スクリーンセーバーの種類を「(なし)」に選択する ・「OK」をクリックして設定を保存する
# デバイスマネージャからUSBの省電力モードを無効にする
・Windowsでデバイスマネージャを起動する ・デバイスマネージャにある「ユニバーサル シリアル バス コントローラー」の左にある「 > 」をクリックしてツリー表示を展開する ・ツリー表示でリストに出てきた任意のデバイスをダブルクリックして、プロパティを表示させる ・プロパティ内の「電源の管理」のタブで「電源の節約のために、コンピューターでこのデバイスの電源をオフにできるようにする(A)」のチェックを外してOKボタンを押す。 ※ 「電源の管理」タブがない場合は、特に行う必要はありません ・ツリー表示でリストに出てきたUSBデバイスすべてに対して同様に電源管理機能を無効にします
Windows10でスリープやハイバネーション、再起動から復旧した時だけ、USBデバイスが反応しない場合は、次のFAQ記事もご参照ください。
Windows10のPCで再起動した時にだけキーボード/マウスの表示が出来ない(KVM製品全般)
(2021年12月23日更新)
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