KVMエクステンダー製品のリモートユニットに「WAKEUP PC」というボタンが搭載されている機能は、PCのWakeOn Ringの機能を利用した起動方法となります。
■WakeOn Ringとは
PCのCOMポートとシリアルモデムを接続し、モデムから特定の信号を送ることでPCを起動させる機能です。 この機能はPCによって搭載されていないものもあり、使用するにはBIOS/UEFIで設定する必要があります。 ■利用方法 KVMエクステンダーのローカルユニットをPCとシリアルケーブルで接続します。 あとは、ローカルとリモートユニットをツイストペアケーブルで接続し、各ユニットを起動させれば準備は完了です。
リモートユニットにあるこのボタンを押すと、ローカルユニットからCのCOMポートへWakeOn Ringのデータを送り、PCが対応かつ設定済みであれば遠隔地から起動ができます。 ■PC側の設定について まず、WakeOnRingは必須機能では無いため、搭載されていないPCもございます。 また弊社製UC232AなどUSB接続のシリアルポートコンバーターやPCI拡張ボードを増設してもBIOSで有効に利用できない可能性がございます。
WakeOnRing機能を有効にした場合は、PCの電源ステートS0-S4のいずれかステートになりますが、こちらはPC側の仕様に依存なりますため詳細はPCベンダー様にお問い合わせください。
■WAKEUP PCボタンを押しても反応させないようにしたい ボタンを押してもコマンドを送信しない、という設定は出来ないものとなります。 ボタンを押しても動作させたくない場合は、PCのBIOS/UEFIでWakeOnRingを無効にするまたは、PCとローカルユニット間に接続しているシリアルケーブルを外していただくお使い方になります。
(2023年11月9日作成) |