■紹介ポイント
1. PCのUSBデバイスなどの接続をセキュリティ目的で監視しているソフトウェアなどが稼働していないかご確認ください。 2. PC側の不具合としてUSBの挿抜に対しての問題がないかご確認ください。
■全体解説
マウスエミュレーション機能を有効にしていると、KVMはポートを切り替えてもPCはキーボードとマウスは接続したままにする、という挙動となります。 一方、マウスエミュレーションを無効にするとマウス専用ポートをUSB汎用ハブポートに動作モードを変更し、ポート切り替えをするごとにUSBケーブルの抜き差しをするような挙動へと切り替わります。
そのため、USBデバイスを接続した時にPCがデバイスを認識出来ない、という問題として対策を検討する必要があります。
■解説・1 アンチウィルスなどセキュリティ系のソフトウェアによっては許可したUSBデバイス以外は自動的に認識させないようにするソフトウェアがあります。 この場合は、無視するリストにデバイスがあれば接続許可をすることで利用できるケースがあります。 マウスの使用を許可してもUSBハブを認めない、またはUSB経由での接続を認めないというケースもございます。
また、PCによってはBIOS/UEFIにて特定のUSBデバイスだけを接続許可するセキュリティ設定があるため、制限解除ができるかご確認ください。
■解説・2 WindowsであればデバイスマネージャにてKVMに接続しているUSBポートに対しての給電能力が不足していないかご確認ください。散見されるケースとしてはUSB接続のSSDドライブやスマートフォンへの充電などによって、消費電力が多いためにUSBデバイスを安定して利用できなくなるケースがあります。この場合は、消費電力が多いデバイスを取り外して動作が安定するかご確認ください。
他にPCのUSBドライバー自体に動作不安定になる要素があり、KVMだけではなくUSB接続する機器がそもそも接続しても正しく認識もされないケースがあります。この場合は、PCのUSBドライバを安定版や不具合対策に合わせて先行公開されたバージョンへ更新するなどの対策を取ることで改善されることがございます。
また、PCによって非常に負荷が大きい状態でのポート切り替えをした場合は、USB挿抜に対しての処理が間に合わず接続した機器を認識出来ないケースもございます。一般的にはCPUの処理負荷だけが動作不安定となることに注目されますが、レンダリングによるメモリ負荷やオンボードSATAのHDD、SSDのストレージデバイスの読み書きもCPU処理では視認されませんが、負荷となります。
この場合は、PCへの負荷を軽減してから接続することで解決できるケースがございます。
(2024年1月31日作成)
|