HPE製Gen10サーバーにてモニタがVGAポートに接続されているかどうかを検出する機能を搭載された事から、当事象が発生した事を弊社では認識しております。
この機能はモニターを検出できないと判断された場合、サーバーから映像信号が出力されないようになっております。この問題の特徴としては、モニターをサーバー本体に直結されている場合は正常に表示するものの、弊社製の特定のKVMに接続した場合に表示されない時にだけ発生する事象と確認しています。
この事象に対して、HPW社で2018年8月16日にリリースされたiLO用Managementファームウェアv1.35(cp036662.exe)へアップグレードをし、このバージョンから搭載されたiLOの設定で「VGAのオーバーライド(VGA Port Detect Override)」機能を有効にすることで、この表示が出来ない問題に対しての改善出来る事を確認しております。
HPW社では現在「* RECOMMENDED * オンラインROMフラッシュコンポーネント for Windows x64- HPE
Integrated Lights-Out
5」という名称にて公開され、弊社台湾本社にて「cp036662.exe」を利用し、現時点では当事象の解決・動作確認を行っております。他OSからなど、ファームウェアのアップグレードの詳細手順についてはHP社へお問い合わせ頂きますようお願い申し上げます。
iLOのファームウェアアップグレード完了後に、ウェブブラウザからiLOのログイン画面にアクセスし、Firmware Versionが1.35にアップグレードされている事をご確認ください。
次に管理画面へログインをした後、左ペインの「Security」にあるVideoの設定に「VGA Port Detect Override」の項目があることをご確認ください。その後、この機能が有効になっているのを確認した後、「Apply(適用)」ボタンを押して設定は完了します。
当記事についてのアナウンスは、下記URIよりご案内をさせていただいておりますため、併せてご確認いただきますようお願い申し上げます。
https://www.aten.com/jp/ja/supportcenter/support-info/si180420/
2019年7月31日追加分
弊社ATEN Japanでは、下記環境にてHPE社製ProLiant DL360 Gen10と現行販売の弊社製ラックマウントKVM製品との動作確認を行い、結果についてとりまとめました。 - System ROM : U32 v2.04 (04/18/2019)
- iLO Firmware Version : 1.40 Jan 29 2019
上記iLOバージョンと各KVM製品での調査を行い、設定による画面表示、弊社製対策用アクセサリ「2A-140G」による動作確認、またVGAブースター「VB100」と組み合わせにおいて、表示可否の結果を一覧表として作成しています。 販売終了品での非互換性の確認、また一部製品にて利用における制限を確認しております。
詳細の結果につきましては添付ファイル「190731_Gen10server_report.zip」をダウンロードの上、ご確認いただきますようお願い申し上げます。
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