各アウトレットの電源ON/OFFを行う各モードについては、以下のような違いかあります。
■Kill the Power もっともシンプルな電源On/OFFの設定です。 切り替えを行うと、ブラウザにて設定した時間後に、強制的に電源のON/OFFを行います
電源のON/Offの時に、他のモードとは異なり、切り替え時にPDUから何もデータは送りません。 サーバーやネットワーク機器がフリーズして再起動できないなどの緊急手段としてご利用頂けます。
■Wake ON LAN
PDUの設定から電源のOFF→ONと起動すると、PDUが給電開始と併せてPDUから対象の機器に対してネットワーク(TCP/IP)でマジックパケットを送り、サーバーなどの機器を起動させる機能となります。Wake ON LANの機能については汎用的なネットワーク技術のため、必要に応じて別途ご確認ください。 マジックパケットはPDUの同ネットワークセグメント内に対しての送信のみとなり、起動させたい機器のMACアドレスをブラウザから設定をしてください。
電源ON→OFF時には設定した時間後に、電源OFFを行います。 電源のON/Offの時に、PDUから何もデータは送らないため、サーバーなどのシャットダウンに対しては必要に応じてご準備ください。
■AC Back
サーバーなどのAC Backの機能と、ATEN PDUとそのアプリを組み合わせた安全な電源管理モードとなります。 この機能を使用する場合はアプリの仕組み上、PDUとサーバーを同じネットワークセグメントにて管理して頂く必要があります。
電源のOFF→ONと起動する時は、PDUから何もデータは送らずに、ブラウザにて設定した時間後に、強制的に電源のONを行います。 この時、サーバー側のUEFI/BIOSにて、AC Back機能(電源を検知したら起動するか)をONにすることで、「PDUの電源投入=サーバーの電源ON」という連携ができます。
サーバーのシャットダウン時に別途弊社製アプリ「Pmonitor」と連携する事が出来ます。 対応製品のページの「サポートとダウンロード」からご入手いただけます。(Windows/Linux版のみとなります)
まずはPDUと接続するサーバーにアプリ「Pmonitor」をインストールして準備を行ってください。 次に、PDUの設定でサーバーのMACアドレスを指定してください。
電源のON→OFFと命令すると、命令と同時にPDUからサーバーのMACアドレス宛に特定のパケットを送ります。 このパケットはTCP / UDPの9000番ポートを使用します。(ポート番号は固定となります) サーバーにインストールされたPmonitorがパケットを確認すると、OSにシャットダウンさせるコマンドを実行します。 そしてPDUの遅延時間後に電源OFFを行います。
サーバーのシャットダウン時間は構成によって異なるため、PDU側の電源OFFの遅延時間設定は十分に余裕をもって設定してください。 適切な余裕を持たない時間に設定をすると、サーバーのシャットダウン中にも関わらず、PDUが電源を遮断するおそれがあります。
■注意
WakeOnLan、AC Backモードは共にUDPパケットの送信となるため、通信エラーなどによるデータ不達時に対してのPDU切り替え停止の機能は搭載されておりません。
(2022年9月1日更新) |